諫早市小長井町にあるB29搭乗員の「鎮魂碑」について
諫早市小長井町にお住まいの組合員である梅林ミツヨさんより、ご自身の戦争体験「太平洋戦争体験記(戦後七十五年)」の寄稿をいただきました。その寄稿はララコープのホームページで紹介していますので是非ご覧になってください。今回、その梅林ミツヨさんの戦争体験の話に出て来るB29搭乗員の「鎮魂碑」について、ご紹介します。
長崎県諫早市小長井町小川原浦の海岸近く(諫早市立小長井小学校のすぐそば)にあるB29搭乗員の「鎮魂碑」は、1944年11月21日、坂本少佐が操縦するゼロ戦の体当たり攻撃を受け、海岸から約500m離れた小長井港沖に墜落したB29搭乗員の霊を慰めるため1993年に建立されたものです。搭乗していたのは、ジョセフ・キルブルー機長以下11名で、墜落により全員死亡しており、海岸に引き上げられた後、現地の住民の方々により手厚く埋葬されました。引き上げ作業には9日間ほど掛かり、引き上げられた遺体は消防団員や地区の人々によって火葬され、その遺骨は白木の箱に入れられて大村の憲兵隊に届けられました。白木の箱に入れることができなかった残った遺骨は、小ヶ浦の墓地に仮埋葬されました。戦後、遺骨を佐世保の基地から米軍が受け取りに来た時に、あまりにも丁寧に埋葬してあったので、大変感激され感謝されたそうです。戦時中とはいえ、人道的に敵国の兵士を手厚く埋葬した住民の方々の行動には胸を打つものがあります。現在、地元の有志が定期的に追悼式を開き、亡くなられたB29搭乗員の霊を慰めています。
体当たり攻撃をした坂本少佐機は、諫早市高来町の山中に墜落し坂本少佐は戦死しました。その後、遺体は地元の住人により発見され、現在は坂本少佐の死を悼む碑が建立されています。
(参考資料:第34号 文協こながい…平成28年3月31日)

小長井港沖の風景

B29搭乗員の「鎮魂碑」
「私の戦争体験記」
長崎市にお住いの吉田藤子さんより、小学生の時に体験した戦争(原爆)体験のお手紙をいただきましたので、ご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
「母から聞いた戦争体験記」
佐世保市にお住いの眞野礼子さんより、お母さまから聞いた戦争体験のお手紙をいただきましたので、ご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
「13歳の時の被爆証言」
長崎市にお住いの宇木和美さんより、被爆体験のお手紙をいただきましたので、ご紹介します。ぜひ、ご覧ください。
被爆体験聞き書き集「虹のやくそく」の編集発行にあたって
聞き書きボランティアの募集/スタート
002年8月に機関紙ララスマイルで聞き書きボランティアの募集を行うと同時に、 前回第4集の発行に携わった方、碑めぐりガイドボランティアの方にも呼び掛けを行い、総勢20名でのスタートとなりました。
10月に聞き書き運動を始めるにあたって、長崎原爆被災者協議会の山田事務局長を講師に学習会を開き、ポイントの説明を受け、準備を進めていきました。

訪問にあたって
被爆者の方は、長崎原爆被災者協議会と長崎平和推進協会・継承部会にご紹介を頂きました。
2名ペアで被爆者の方を訪問し、お話を伺いました。始めた時期が11月だったため、先方も体調を崩されることが多く、聞き書きは思うように進みませんでした。と同時に被爆者の方の高齢化が着実に進んでいることを実感しました。
今回は推進協・継承部会からも協力をいただき、被爆体験はもとより特に、若い人へのメッセージや平和への想いを語っていただきました。
被災協からご紹介をいただいた方からは、これまで埋もれていた被爆体験をお聞きすることができ、また、聞き書き集として記録に残すことができました。
一口に被爆体験と言っても、百人百様です。しかし、みなさん想い・願いはひとつで、反戦・反核と平和を望む声でした。

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