熊本地震支援活動報告⑤
●5月21日●
ララコープから10名が嘉島町体育館で夕食の炊き出しを行いました。
炊き出しの前に、益城町へ視察に行きました。震災から1カ月が経っても、家々の屋根はブルーシートがかぶさったままでした。り災証明書が発行されないため、取り崩しも修理もできない状況だそうです。家の中の片づけをしたくても、まだ家に入れない方もいました。
益城町の避難所には粉ミルクやオムツ、歯ブラシ、下着などがご自由にお取りくださいと箱の中に揃えてありました。電気自動車の充電スタンドまで揃えてあり、人々の生活に必要なものが避難所にあるのを見て、生活が一変したことが伝わってきました。
嘉島町体育館では、段ボールで1家族のスペースが無数に区切られており、中はゆっくり足を延ばして寝れないほどの狭さでした。段ボールの上に直接寝ているため、疲れも取れないでしょう。いくら静かに歩こうとしてもミシッミシッと音がするため、夜も安眠できないでしょう。こういう暮らしを1カ月以上されていることに驚きました。
2時間おきに簡単な体操運動をされていました。子どもたちは家から持ってきたカードゲームで静かに遊んでいました。ランドセルがあったので、避難所から通っているみたいです。着替えを置くスペースもなかったので、1回1回家に取りに帰っているとのことでした。
17時の配食の前に行列ができました。みなさん楽しみにしていただいていたそうです。19時までに450食の長崎皿うどんと480個の五三焼カステラを提供しました。食べ終わって「美味しかったよ」「懐かしかったよ」と言いに来て下さる方々もいて私たちが長崎から来たことを知ると「ありがとう」「お疲れ様」とあたたかい言葉をいただきました。
